プライベート健康保険はどこまでカバー?

DJ Finanz による、健康保険に関する情報コーナーです:

 

 

医療費の支払い・保険請求と保険金返還

プライベート健康保険(Privat Krankenversicherung)は法定健康保険(Gesetzliche Krankenversicherung)よりも保険内容が高いのですが、そのタリフによってどこまでカバーされているかはまちまちです。

プライベート健康保険(PKV)に入られている方は、請求書(Rechnung)を受け取り、まずは自分で支払い、その後保険会社に請求することになります。

指定の免責額(Selbstbeteiligung)までは自分で払い、それを超えた分については保険会社が支払います。

保険請求をしなければ、保険料の何ヶ月分かが戻ってくるといったタリフもありますので、その場合はすぐに請求せずに1年間分の請求書を溜めておき、免責額を超えた年間医療費を払い戻してもらうのと、請求をせずに保険料返還してもらうのとどちらがいいのかを天秤にかけます。

ただし、請求書にある額が全て保険でカバーされているとは限りませんので、自分で分からなければ、年間医療費の請求書を保険会社に送り、どちらにしたほうがいいのかを審査してもらうこともできます。

 

Faktorとは

医療費の請求書が来るとそこにはFaktorという欄があり、1.8  2.3  3.5  といった数字が書かれています。1.0 が基本の料金でこれは法定健康保険(GKV)でもカバーされます。治療内容によってはそれよりも大きな数字になりそれぞれ料金が1.8倍、2.3倍、最高が3.5倍となります。

プライベート健康保険の場合タリフによってカバーされる上限が違います。健康保険は大きく分けると、外来(Ambulant)・入院(Stationär)・歯(Zahn)と3分野に分かれますが、それぞれの分野で治療費がどこまでカバーされるのかがタリフによって決まっています。3分野とも Faktor 3.5 までカバーされていれば基本的な治療費については全てカバーされていることになります。

ご自分の保険でそれぞれの分野がどこまでカバーされているのか確認しておくとよいでしょう。医者にかかるときには、この数字を伝えておき、治療内容を選択したり、どの部分はカバーされないかを知ることができます。

歯に関しては治療費とは別にマテリアル代等に関してはさらにタリフによってカバーされる範囲が異なります。まずは歯医者さんに治療プランと見積(Heil- und Kostenpaln)を出してもらい、それを保険会社(Krankenkasse)に提出してどこまでカバーされるかを事前に確認しておくとよいでしょう。

 

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