ドイツの経理システム DATEV

 

1966年に、Nürnberg で顧客から税務の委任を受けた65人が経理処理を行うためにスタートした組合で、正式名称は、 Datenverarbeitungsorganisation der Steuerbevollmächtigten für die Angehörigen des steuerberatenden Berufes in der Bundesrepublik Deutschland ですが、通常はDATEV と呼ばれています。
 
ドイツの経理は規則・法律が頻繁に変更され、他のシステムではアップデートに時間がかかる時も多い中、その組織の性格上、アップデートがとても早くて確かです。ゆえにドイツでもっとも多くの税理士に使われている経理システムでもあります。
 
元々は税理士のためのシステムと言えますが、税理士の顧客である一般の法人がそのシステムを利用して会計入力を自社内で行うことができます。
 
DATEVを使っている税理士事務所と契約して、自社内での経理の入力希望を申し出ると、専用ソフトのディスクとデータ通信に必要なスティック が送られてきます。パソコンに詳しい人間が電話でDATEV のサポートを受けてインストールすればすぐにインプットを開始できます。
 
社内で入力した後、データは直接DATEV に送られますが、契約先の税理士の監督の下で経理処理が行なわれるような仕組みです。
 
毎月の売り掛け、買い掛けの請求書を税理士の所に運び、税理士の所で入力してもらうオーソドックスな方法もありますが、その方法ですと、いざ見 たい時に見たい請求書が税理士の所に行ってしまっているということがよく起こりますし、自社内で入力すれば入力代の費用が浮くだけでなく、数字へのアクセ スが早くて便利です。
 
その入力には、ドイツ人の計理士を探せば経験している人が多いのですぐに見つかりますが、日本人でも経理の知識があってPCに弱くなければ誰でもすぐに入力できるようになります。
 
自社内入力にすると、何か特別なことでも起きない限り、税理士に頼る毎月の作業もなく、何もなければ税理士の登場は年に1回の決算のみです。
 
現時点での数字がどうなっているのかをすぐに見れるのが一番の利点と言えますが、他にも前述の利点が多くてイチ押しのお勧めです。