ドイツの薬局事情 FAQ

日本で薬学部卒業後、調剤薬局、病院薬剤部での勤務経験を積み、2002年に渡独。デュッセルドルフの製薬会社での勤務などを経て、2005年より現地の薬局にて研修開始、同年にドイツの薬剤師免許取得。2007年よりデュッセルドルフやその近郊にて薬剤師としての勤務を続けている。

 

子供の病気やお薬のことなども、二児の母としての経験も加えて詳しくアドバイスいたします。

日本での常備薬や定期的に処方されているお薬に関するご質問はもちろん、ドイツの薬用植物やホメオパシー、ヨーロッパの上質な化粧品についてもお気軽にご相談ください。

 

もしまだこのFAQ のコーナーに出ていない質問がある場合は、ぜひ Q&A コーナーにてご質問下さい。

 

 

 

Q1: 内科から、処方箋を3枚もらい、薬局で薬を受け取りました。ピンクの処方箋と緑の処方箋が1枚ずつで、薬局で、「緑の処方箋は自己負担です。」と言われたのですが、処方箋の色によって何が違うのでしょうか?

 

A1: 公的健康保険 (gesetzliche Krankenkasse, AOK, TK, Barmerなど)に加入している方に医師が薬を処方する場合、その薬が要指示薬(verschreibungspflichtige Arzneimittel)である場合は、ピンクの処方箋で発行されます。Kassenrezeptと呼ばれ、1枚のKassenrezeptには、3種類までの薬が記載されてよいことになっています。

 

要指示薬以外の薬 (nicht verschreibungspflichtige Arzneimittel) は、基本的に保険適応ではなく、自己負担になることがほとんどのため、緑の処方箋で発行されます。Privatrezeptと呼ばれ、緑以外に、ブルーや白の処方箋があります。

 

処方箋の種類として、さらに麻薬処方箋があります。こちらは薄い黄色で、公的保険の場合もプライベート保険の場合も同じ処方箋が使われます。

 

 

Q2: 公的保険に加入しています。薬代はいつも5ユーロと思っていたのですが、前回ひとつの薬に10ユーロ払いました。また、二種類の薬が処方されたのに、自己負担額がゼロだったこともあります。どうしてでしょうか?

 

A2: 公的保険の処方箋(Kassenrezept) の場合、薬の価格の10%が自己負担額(Zuzahlung) になります。ただし、最低5ユーロ、最高10ユーロです。薬の価格自体が5ユーロ未満の場合は、実際の価格を支払うことになります。

 

健康保険会社が契約を結んでいる特定の製薬会社の製品を受け取る場合に、自己負担額がゼロになることがあります。抗生物質、胃酸分泌抑制薬(パントプラゾールなど)、コレステロール値を下げる薬(シンバスタチンなど) その他各種の薬であり得ます。

 

また、12歳未満の患者はZuzahlungが無料ですが、例外で、多少の費用が発生する場合があります。18歳未満の場合、自己負担がゼロで受け取れる薬の種類が少なくなります。

 

 

Q3: 薬局に処方箋を持って行き薬をもらうときに、いつも「処方箋のコピーが必要ですか?」と聞かれます。何のためにコピーが必要なのですか?

 

A3: プ ライベートの保険に加入している場合、薬代は全額自己負担し、その分を後日保険会社に請求して、負担額を返金してもらうことになります。その際に、薬局に て薬の内容、金額、領収済みのスタンプを押して処理した処方箋のオリジナルを、保険会社に送ることになります。コピーは、保険会社に請求した金額が支払わ れるまでの控えとして手元に置いておかれると安心です。薬局では、サービスの一環として、コピーをお渡ししています。